全国的な知名度を得て活躍する、熊本が誇るキャラクターといえば−−。言わずと知れた、くまモン。累計発行部数が1億部を超え、今年創刊20周年を迎えた、阿蘇ゆかりの絵物語の主人公ボノロン。肥後の海上出身であることが、意外と知られていない妖怪アマビエ。そんな“3大キャラクター”のことを、熊本のことが気になるあなたにもっと知ってもらえたらうれしくて、ご紹介します。
阿蘇ゆかりの心やさしい巨人。
ボノロンを知っていますか?
涙の願いをかなえる
巨人族の男の子です。
熊本の美しい自然。
その向こうに、
絵物語の主人公がいます。
2か月に1度、全国のセブン-イレブンなどで無料配布される冊子
『森の戦士ボノロン』は、親が子に読み聞かせる絵物語です。
巨木の森に住む巨人族の男の子が活躍するその世界は、熊本の美しい自然に着想して生まれました。
読みつがれ、創刊から20年。ボノロンのことやゆかりの地をご紹介します。
親と子を結ぶコミュニケーションマガジン。絵物語『森の戦士ボノロン』とは

阿蘇ゆかりの巨人ボノロンが活躍する絵物語『森の戦士ボノロン』(プロデュース:原哲夫 文:北原星望 絵:ヒカリン ※ヒカリンの作画は2025年10月号まで)は、2005年6月に創刊。セブン銀行の協賛を得て、主に全国のセブン-イレブンで無料配布されています。毎号約50万部。隔月刊(偶数月15日発行)。
これまでの123話が電子書籍で読めます。
ボノロンに
できること。

巨木と話せる
世界中の巨木と話すことができます。巨木の力を借りて過去に人を連れて行ったり、人やものを探したりして、願いをかなえることもあります。

夢を見せる
巨木の力を使って、夢を見せることができます。

空を飛べる
虹色の羽で空を飛べます。巨人の国にある“天樹の実”を食べて、羽を手に入れました。

小さくなれる
熊本の阿蘇は、
ボノロンの世界につながっている。
ボノロンの世界観のもとになったのは、原作者・北原星望氏の故郷でもある熊本県の阿蘇です。作中にも登場する風景がこの地にはあります。その一部をご紹介します。

大観峰
(熊本県阿蘇市山田)
火山から生まれた
大きなまるい“釜”。
阿蘇カルデラを一望できる展望所・大観峰からの眺めは、物語に描かれた「レモの村」のモチーフ。火山活動でできた凹地をカルデラと呼び、東西18キロメートル、南北25キロメートルの規模は世界最大級です。阿蘇火山博物館によると、約27万年前から続く4回の噴火を経て、約7万年前に現在の姿が形成されました。

↑第0話(創刊準備号)『森の戦士ボノロン 涙のきせきの巻』

護王さんの杉
(熊本県阿蘇市西町)
熊本の阿蘇は
巨木がいっぱい。
涙を流す人の願いをかなえるために、ボノロンは巨木のそばに現れます。阿蘇は、樹齢400年を超える「高森殿の杉」をはじめとする、さまざまな巨木が自生する地域です。なかでも最高齢とされる「護王さんの杉」は、樹齢千年超、高さ23メートル。足腰の守護神として信仰される護王権現と、火災予防を祈願する火伏地蔵が祀られており、いまなお地域の人々からの崇拝を集めています。

